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"STILL LIVES"
京都国際舞台芸術祭 KYOTO EXPERIMENT 2018
2018年 10月13日−10月16日 元離宮二条城 二の丸御殿台所
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Photo © Yuki Moria, Naoko Tanaka
都市空間の中で生まれ育ち生活を営む私たちにとって、神秘や謎、霊性とは、もはやどんな力を持っているのだろうか。
私たちの中にあの「子供の存在状態」はまだ生きているのだろうか?
上演型インスタレーション『Still Lives』 では、物質が夢想し、モノたちが声をあげる。
プラスチック膜の波が宙を逆行し表面に原始の海を思わせる波が起こり、空間に漂う人々の意識の痕跡をすくい上げていく。膜の下に現れる黒い無意識の鏡の傍で、光時計は一定のリズムを刻み、夜の太陽をゆっくりと回転させる。
2人の女性が現れては消え、空っぽの空間に次から次へと押し寄せてくる様々なアーティファクトの断片を掴み取り、
繋ぎ合わせようとする。それは儀式のようでもあり、子供の戯れのようにも見える。
観客の意識は、覚醒と夢想の間をさまよいながら、もはや/いまだ存在しないような想像的景観が
眼前に立ち現れていくのを体験するだろう。
タイトル「Still Lives」 には2つの意味が隠されている。 一つは絵画の様式である「still life(静物画)」 の複数形、
つまり数々の静止イメージの連なり、を示し、そしてもう一つは、「It still lives 」 の短縮形 ---「まだ、生きている」。
『Still Lives』は、耳をすませ目を凝らして、何かが「生きている」のを感じ取る能力が、
私たちの中にまだ息づいていることを希求し、それを示してみせる。

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