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"ZONE"  - 雪と光と音のパフォーマンス

降り積もった雪の中でのサイトスペシフィックなパフォーマンス

2016.

於: 越後妻有里山現代美術館[キナーレ]


コンセプト | インスタレーション| パフォーマンス : 田中奈緒子
音響 : アヒム・モネ

35 分
後援: 越後妻有・冬の芸術祭2016 

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Photo © 中村脩/Osamu Nakamura, Naoko Tanaka, Achim Mohné

 

一晩にして

雪は私たちの風景を変えてしまう。

 

美しいもの、醜いもの、

雪は全てに降り積もり

そしてもう

何も見えない。

 

雪はすべての音を飲み込んでしまう。

そしてもう

何も聞こえない。

 

そんな銀色の夜に

扉が開くのかもしれない。

誰も見たことがなく

誰も聞いたことのない。

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雪、光と影、音 - それらは固体のような物質ではなく、本質的に儚く一時的な「現象」にすぎません。

これらの非物質的な「材料」は、見えない隠れた世界を視覚化するための適切なツールになり得ると私は確信しています。

 

2015年夏の越後妻有/新潟での滞在中、廃校になった小学校の教室で私は薄汚れた冊子を見つけました。

地元の自治体によって刊行されていた「雪の故郷」という冊子のシリーズです。住民たちのエッセイから成り、60年代から80年代まで一年に一度発行されていました。都会へ出稼ぎに出向き、冬の間帰って来ない父親へ向けて、子供達や配偶者からの手紙。長い冬の間に書かれたこれらのエッセイは、私に豊かなイメージの世界を開きました。

​→Zone をめぐっての思考(田中奈緒子)

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