インスタレーション
2016
於: 越後妻有里山現代美術館[キナーレ]2016冬企画展 田中奈緒子『物質の夢想』
素材 : 椅子、学校机、冊子『雪の故郷』、ハロゲンランプ、鉄、木材、
冬の間。ながいながい時間じっと誰かを待っている、凛とした心。しんと 動かない雪には、そんなかたくなさを感じる。雪の中に半ば沈み込んだまま、凍りついていた記憶が、影の風景になって溶け出し流れ出ては、また消えていく。 タイトル『ゆきの故郷』は、60年代から80年代にかけて、 越後まつだいの出稼ぎ組合によって自主出版された冊子の名である。